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2012年2月19日 (日)

田中慎弥「共喰い」

 田中慎弥「共喰い」読了。なんともしょーもない話だが、しょーもない話を最後まで読ませてしまう筆力はなかなかのもの。いちばん気になったのは主人公の少年が自分の母親を「仁子さん」と「さん付け」で呼んでいること。この不自然さが不自然と感じられず、むしろ必然と思えるようになるところがこの小説のキモじゃないか。

 選考委員の中でいちばん資質的に近い(と思う)宮本輝氏が、田中慎弥氏への授賞にただひとり反対したというのも面白い。しょーもなさの必然性をもっと明らかにせよ、そのためにはもっと長編を書け、という叱咤なのかもしれないが。


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