朗読者
映画を観てから原作を読むというのも何となくシャクですが、「愛を読む人」の原作でベルンハルト・シュリンク著の『朗読者』(新潮文庫、松永美穂訳)を読み終わりました。ドイツ文学なんてずいぶん久しぶりです。カフカやヘッセならいざしらず、現代文学だったら高校時代にギュンター・グラスを読んで以来じゃないかな。
小説と映画の間で、ストーリーや人物設定をめぐる違いはほとんどなかったですね。原作を忠実に映画化しようとしていることがよくわかりました。こういう場合は、たいていそういうものなのでしょうが、原作を映画が超えることは難しい。やはり、小説の方が映画よりもずっと奥行きがありますね。
ですから、小説を読んでから映画をみたら、いろいろ不満も感じるかもしれない。でも、今回のやりみずはその逆でしたから、なるほどそうだったのか、ハンナは刑務所の中でそこまで変わっていったのか、そして、ミヒャエル(映画ではマイケル)はもっと陰翳のある人物だったのだな、と納得させられた次第です。もちろん、映画と小説は互いに独立した別の作品だってことを認めはするのですが...。
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