« 副都心線「初体験」 | トップページ | 休暇 »

2008年6月17日 (火)

蟹工船

 何十年ぶりかに再読してみることにする。Kanikosen

 で、近所のガソリンスタンドに車を停め、併設されたコインランドリーで洗濯物を乾燥させながら、「おーいお茶」片手に、真新しい新潮文庫のページをめくる。これがこれでけっこう引き込まれる。身体にびんびんとくる描写が実に新鮮だ。ついついプロパガンダを出してしまうところは、(気持ちはわかるんだけど)作品の生きのよさにダメージを与えてしまっていて、実にもったいない。

 〈ワーキングプア〉が顕在化し、世の中がいよいよささくれだってきた昨今、『蟹工船』がブームなんだそうだ。でも、ほんとかな? パンクやラップじゃなくて、なぜいきなり『蟹工船』なのか? 『カラマーゾフの兄弟』と同じように、読者の大半はリタイアしたばかりの団塊世代じゃないのか? あれこれ疑問はあるが、この小説は発表されて今年でちょうど80年だということに気づいた。そういう節目の年なんですね。

 最初の10ページで挫折する読者も多いとか...。確かに方言も多いし、たとえば「南京虫」「マドロス・パイプ」「コールテン」「講談雑誌」「白首(ごけ)」「信玄袋」「沖売」「猿又」「露助」等々をイメージできる若い人はそんなに多くはないだろうしなあ。

 

 

 

 
 

 

« 副都心線「初体験」 | トップページ | 休暇 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

 おひさしぶりです。雨宮処凛さんのこと初めて知りました。先ほど、ご本人の公式ホームページやwikipediaの紹介記事などを見たのですが、とても興味を惹かれすぐに著作を読んでみたくなりました。ありがとうございます。

こんにちは。お久しぶりです。ちょっとのぞいてみたら更新されていて。「蟹工船」の流行は雨宮処凛さんからですよ。文学とは無関係の私が言うのもなんですが、読者はリタイヤ組みのほかに権力に負けそうな若者たちが読んでいるのでは、と思います。雨宮さんの作品は教育者たちはどう思われるかわかんないけど、灰汁も強くて私は好きです。ぜひぜひ、多くの人に広めたい書物の一つです。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/111295/41564460

この記事へのトラックバック一覧です: 蟹工船:

« 副都心線「初体験」 | トップページ | 休暇 »

2015年3月

1
Photo_4
2
Photo_2
3
4
5
Photo
6
Tokyosuica
7
Photo_3
8
3
9
10
Photo
11
82
12
Photo
13
14
Photo
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
       

twitter